突然ですが、私の趣味は読書です。
年間に500冊は読んでいる活字中毒者なのです。
そんな私が感動した一冊を紹介したいと思います。
『はるがいったら』 飛鳥井 千砂 著 集英社文庫
第18回 小説すばる新人賞受賞作
寝たきりの愛犬ハルと迷える姉弟の青春小説です。
読みどころは、老犬ハルの周りを織り成す人間模様。人物描写がとても上手な作家さんです。
それと、老犬を介護したことのある飼い主さんなら、あるあると頷けるエピソードがたくさん。私も
老犬介護の経験があるので、目が見えなくなり壁に頭をぶつけて歩き回る「ハル」の姿が手に取
るようにわかりました。
タイトルの「はる」は、愛犬「ハル」と季節の「春」という二つの意味があります。
悲しい話ですが、読んで良かったと思えた一冊です。
ペットパーク 坂本