2013年1月30日水曜日

おススメの本―――『はるがいったら』




 突然ですが、私の趣味は読書です。

 年間に500冊は読んでいる活字中毒者なのです。

 そんな私が感動した一冊を紹介したいと思います。

 『はるがいったら』 飛鳥井 千砂 著 集英社文庫

 第18回 小説すばる新人賞受賞作



 寝たきりの愛犬ハルと迷える姉弟の青春小説です。

 読みどころは、老犬ハルの周りを織り成す人間模様。人物描写がとても上手な作家さんです。

 それと、老犬を介護したことのある飼い主さんなら、あるあると頷けるエピソードがたくさん。私も    

 老犬介護の経験があるので、目が見えなくなり壁に頭をぶつけて歩き回る「ハル」の姿が手に取

 るようにわかりました。

 タイトルの「はる」は、愛犬「ハル」と季節の「春」という二つの意味があります。

 悲しい話ですが、読んで良かったと思えた一冊です。




                                                ペットパーク 坂本